
目が覚めた。
外から掛け声が聞こえてくる。明らかに日本語じゃない音。
「そうだ、今、ミャンマーにいるんだ」
そして起きようとした途端、頭痛が襲ってきた。
前夜はバンコクで友人と待ち合わせをして、ひたすら飲んで踊って弾けていた。にもかかわらず今朝は早朝4時に起きなければいけなかったので、眠りを強制的に遮断した(ような感じ)瞬間に頭痛に見舞われたのだった。
そしてその痛みを引きずったまま、土砂降りのなかドンムアン行きのミニバス乗り場まで行き、空路ヤンゴンに入った。
パスポートコントロールの女性係員が軍事政権とは思えないフレンドリーな笑顔でパスポートを返してくれる。これは素晴らしい。
到着ゲートを出ると、旅行会社のお姉さんによる客引きから逃れるように、一番近いカウンターでタクシーの値段交渉をする。
「**GHですね。5ドルです。」
「もうちょっと安くならない?3ドルは?」
「じゃあ4ドル。ダウンタウンはとても遠いから。」
そんな会話をしてタクシーに乗り込んだ。
距離的にそんなに遠くはないはずなのだが、ラオスとかベトナムと比べてみて値段としてはこんなもんだろう。
ここのタクシーは変わっていた。
なぜかコーディネーターが同乗する。
旅行会社にパッケージ旅行を頼んで、たまたま移動手段がタクシーだったと思えばいいらしい。
車内ではいろいろ聞かれまくった。
日本人か?年齢は?結婚してるのか?いつまでいるんだ?どこへ行きたいんだ?
等々
こっちも質問する。
闇レートはいまいくら?ロンジーの値段は?
数字をとりあえず頭に叩き込んだ。
突然「あれがシュエダゴォンだ」とコーディネーターが指差す。
その先には、この国の人々の信仰を集める壮大なパゴタが目に飛び込んできた。
ヤンゴンのダウンタウンを見下ろす丘にそれはある。
ダウンタウンに入って道に迷うこと10分くらい。なんとか目的のGHに着いた。
ヤンゴンのダウンタウンは、京都のような碁盤の目のような街づくりとなっているので、分かりやすいが分かりづらい。
イギリスによる統治時代に街が整備された名残だ。街並みも石造りの重厚な建物が並ぶ。
しかし、旅行者の溜まり場になっているというこのGHは満室。
しかたなく他をあたることにして、人とクルマでごった返す朝のヤンゴンを歩いて別のGHにたどり着いた。
ロビーでこれからバスでマンダレーに向かうという日本人旅行者と闇レートやレートの良い両替所の場所を聞いたりした。
この国では、公定レートではなく、闇レートが幅を利かせている。というより、それを表経済に取り込んでいる国だ。物価もすべて闇レートが基準となっている。
やはり、何事も現地で情報収集するのが一番いいと思う。
行く前は気になるけど、あまりガイドブックに縛られるのも本末転倒だし、最低限のことだけ知っていればなんとでもなるのだから。
チェックインした後はシャワーを浴びてすぐ寝込んでしまった。